Riz au beurre

バターライス


ワイルドライス入りのバスマティ米バターライス



ソース系の肉料理や特に魚料理のつけ合わせとして好まれる西洋料理のお米です。
できれば日本米ではなくタイやインドの長粒米を使ってべとつかないように作りましょう。
フランスのお米用CMのキャッチフレーズは Il ne colle jamais 「絶対にくっつきません」。
和食とはひと味違ったお米の楽しみ方です。



材料(2〜3人分)

米(できればタイ産ジャスミン米やインド産バスマティ・ライスなどの長粒米)2カップ
玉ねぎ 半個
バター 大さじ2〜3
固形スープをお湯にとかしたもの 2カップ(米と同量)
(好みで)レーズン 少量
(好みで)松の実 少量
パセリ 少量



作り方

米2カップは、作り出す30分くらい前に洗い、水を切って置いておきます。
玉ねぎはみじん切り。
オーブンを220度に温めておきます。

フライパンにバターを入れ弱火にかけて、玉ねぎを炒めます。
しんなりしたら米を加え、米粒がつやつやして透き通るまでさらに炒めます。
火が通ったらスープを加え、中火にかけスープを沸騰させます。
水気がなくなったら底が焦げ付かないうちに火からおろし、耐熱性のスフレ型に移してアルミホイルをかぶせ、
オーブンで約25分火を通します(直火にかけられる型ならばフライパンを使わずはじめから型を使って作ると便利です)。
好みで、松の実やレーズンを混ぜることもできます。
また北米産の黒いワイルドライスを米の約5%程度混ぜると大変香りよく仕上がります。
パセリを散らし、ソース系の肉料理に添えてどうぞ。


オーブンがなかったり、耐熱皿がなかったりする場合
お米を炒めたところで、スープと一緒に炊飯器に移して、炊きあげることもできます。




































Salade verte

グリーンサラダ


ドレッシングの材料いろいろ…

材料(2〜3人分)

グリーンカールやクレソンなど合わせて150g
ニンニク 1片
洋辛子 小さじ1
レモン 4分の1個
バルサミコ 少々
オリーブオイル 約30cc
塩・コショウ



作り方

サラダ類は洗って食べやすいようにちぎりよく水気を切っておきます。

小さなボールにニンニクをすりおろし、洋辛子を加えてスプーンか小型の泡立て器でよく混ぜます。
塩ひとつまみ、バルサミコ少々(小さじ1弱くらい)、レモン汁4分の1個分、コショウを足してさらによく混ぜます。
ここで味を見ておきます。塩気と酸味をチェック。
勢いよくかき混ぜながらもったりとするようにオリーブオイルを少しずつ垂らしていきます。

食べる直前にサラダ菜にドレッシングをかけます。



むりやり書きましたが、サラダのレシピほど難しいものはありません。
わたしはドレッシングを計量して作ったことは実はないので、このレシピもあくまで目安です。
初めて作るときはサラダ菜を少し余計に用意し、特にオイルを混ぜていくときサラダ菜を浸しては食べて味見しながら
作ってみるといいかもしれません。
酸味の加減がもっとも難しいのですが、酸味が強すぎた場合、砂糖ひとつまみやマヨネーズ、生クリーム少々を加えると緩和されます。


酸味の種類:  
レモン汁…さっぱりした仕上がり。もっとも健康的ですが入れすぎに注意。すごーく酸っぱくなりやすいです。
バルサミコ…もっとも使いやすい酸味です。甘みが強いので入れすぎてもすっぱくて食べられない、というほどにはなりません。
白いバルサミコもあって、これは黒い物よりもさっぱりしていてもっとも使いやすいです。
ワインヴィネガー…酸味が強いので分量の調整が難しいですが、シュヴァーベン風のポテトサラダなどは熱々に茹であがったじゃがいもにこれでガンと酸味を効かせます。  
ラズベリーやマンゴー、シェリー酒などさまざまな風味をきかせたヴィネガーもあります。例えば炒めたきのこをサラダに加えるときには果物系の香りが良く合います。
 
友人のアニータはマッシュ菜のサラダに必ずマンゴー風味のバルサミコを加え、生クリームとくるみのバター炒めで仕上げていますが、とっても美味☆
















































Sauce hollandaise

ソース・オランデーズ


ソースオランデーズ


フランスでもドイツでも5月になるとみんなそわそわ…。そう、ホワイトアスパラガスの季節到来です!
そのアスパラガスに欠かせないのがソース・オランデーズ(オランダ風ソース)。フランスではアスパラガスにこのソースだけを添えて前菜としていただくこと多いですが、
ドイツではさらにじゃがいもとハムが加わって立派なひと皿に。
Kirschen rot, Spargel tot 「さくらんぼが赤くなったらアスバラガスはおしまい」と言いますがアスパラガスが出回るのは6月20日頃までです。





材料(2人分)

卵黄 2個分
水 または白ワイン 大さじ1
バター 約100g
塩 小さじ1
レモン汁 ほんの少々



作り方

バターは溶かしてから粗熱をとっておきます。
なるべく細身のボールに卵黄を割り入れ、水大さじ1(または同量の白ワイン)と塩小さじ1を加え、
白っぽくもったりするまで泡立てます。

十分にもったりしたら、溶かしバターを少しずつ加えながら、さらに泡立てます。
泡立てすぎると固まってしまったり、あるいは液状に返ってしまったりするので
とろみの具合を確かめながら少しずつ泡立てるといいでしょう。
好みで、仕上げにレモン汁少々を加えます。

ホワイトアスパラガス

白アスパラガスに添えるソースとして有名です。
アスパラガスは、塩を加え沸騰したたっぷりのお湯で約15分〜17分茹でます。
茹であがったアスパラに塩ゆでのジャガイモ(ドイツなら Cilena が合います)と上質のボンレスハムを添え、
上記のソースオランデーズでどうぞ。

白アスパラガスがなくても、緑のアスパラガス(こっちの方が好きというドイツ人も
あって、時々論争になるくらいです)、ブロッコリーの塩ゆでなどの
ゆで野菜によく合うので、是非試してみてください。













































Knödel

じゃがいものクヌーデル(ヴォルフガングのレシピ)


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ドイツのお肉料理に欠かせないのがクヌーデル。じゃがいもに小麦粉を混ぜたじゃがいものクヌーデルや
パン粉を寄せて作る Semmelknödel ゼンメル・クヌーデル、香草を混ぜたりベーコンを混ぜたりさまざなヴァリエーションがありますが、
わたしの一番好きなレシピがこれです。

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材料 6個分
男爵いも500g(日本ならキタアカリ、ドイツならSolara, Sieglinde など)
小麦粉 80g
卵 1個
フランスパン 4cmくらい
バター 大さじ1
パセリ 少々
塩少々



作り方

じゃがいもの皮を剥き、竹串がスッと通るまで塩ゆでします。
ゆであがったらマッシュし、乾かないように布巾をかけてあら熱のとれるのを待ちます。

その間に、フランスパンを1cm角のサイコロ型に切ります。
フライパンにバターを熱して、中火でサイコロがこんがりきつね色になってカリカリするまで炒めます。

お鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
十分に冷えた上のじゃがいもに、小麦粉と卵を加えて手でよく混ぜ合わせます。
さらに、上記の炒めたパン(クルトン)とパセリのみじん切りも加え、
テニスボール大のお団子にしていきます。
上記の材料で約6個のお団子ができるはずです。
沸騰した湯の火を弱火にし、お団子を一つずつそっと入れて、
崩れないように15分〜20分、お団子が浮いてくるまで茹でます。


あまったクヌーデルは冷蔵庫で保存し、フライパンでバター焼きにして食べられます。
倍量を作るとき(じゃがいも1キロ)も卵は1個で十分のようです。
様子を見て調節してください。





















Spätzle

シュペッツレ


シュペッツレ

わたしの住んでいるシュヴァーベン地方で上記のクヌーデルと並んで肉料理のつけ合わせとして有名なのが
このドイツ風パスタとでも言うべき「シュペッツレ」。
シュペッツレとは「ちいさなすずめちゃん(すずめを表す Spatz にシュヴァーベン方言特有の縮小辞 -le が付いています)」という意味。
チーズを絡めてオーブンで焼いた一品料理 Käsespätzle 「ケーゼシュペッツレ」などもあります。





材料(約2〜3人前)
小麦粉250g(日本なら強力粉を使うといいかもしれません)
卵 2個
塩 小さじ1
水125cc
バター 大さじ1程度
(好みで)バターで炒めたパン粉 ( Butterbrösel ブッターブレゼル) 大さじ3ほど
(好みで)ヘーゼルナッツパウダー 大さじ3ほど



作り方

ボウルに小麦粉、卵、水、塩を入れ小麦粉のこしが出るようにしっかりこね合わせます。
大きなお鍋にたっぷりの塩水を沸騰させませす。
小型のプレートに生地を大さじですくって乗せカードか長いナイフを使って端を2〜3mmくらいの厚さの棒状に切るように
沸騰する湯に落としていきます。


友人ヴォルフガングがシュペッツレを茹でているところ

浮かび上がってきたところをどんどんすくって、お湯を張ったボウルに取り置きます。
すべて茹であがったらお湯を切りバターを絡め、好みで炒めたパン粉かヘーゼルナッツパウダーも絡めて
お料理のつけ合わせにします。































Apfelrotkohl

赤キャベツのリンゴ煮



鹿肉や豚肉のシチューの添え物の定番


鹿肉シチューのつけ合わせの定番がこの赤キャベツの煮込みです。
りんごをたっぷり使い香辛料を効かせて甘酸っぱい香りを楽しみます。
好みでポルトーワインやバルサミコを加えることもできます。
材料
赤キャベツ半個(約1キロ)
リンゴジュース 150cc
紅玉 4個
バター 60g
丁字 2個
八角 1個
ローリエ 1枚
タマネギ 1個
赤スグリのジュレー( Rotes Johanenisbeer-Gelee )または同系統のジャム 大さじ2
ワインヴィネガー 大さじ4



作り方

リンゴは皮をむいて、四つに割り、さらに5mmほどの小口切りにして、
鍋に入れ、バターをひとかけら落として、フタをして弱火で約20分煮込みます。

赤キャベツ、タマネギを千切りにします。
大きな煮込み用の鍋を火にかけバターを熱し、
赤キャベツとタマネギをしんなりするまで強めの弱火で十分に炒めます。
そこにリンゴジュースと酢を加え、丁字、八角、ローリエと
上記のリンゴも入れて、フタをして弱火で約1時間半煮込みます。
煮上がったら赤スグリのジュレーと塩で味を調えます。

ブラウンソース系の煮込み料理に添えて供します。